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2019/11/6
美しい棚田を守るまち 高知県本山町
本山町一丸となって生まれたブランド米「土佐 天空の郷」
高知県本山町は、四国の中央に位置し、北に石鎚(いしづち)山地、南に剣(つるぎ)山地といった1,000m級の高い山々に囲まれた盆地です。町の約90%は山林で、山々は豊富な水を蓄積し、各地から湧き出す清澄な水によって幾多の谷川が形成されています。水田は、この谷川を水源として標高約250mから800mの間の急峻な土地に切り開かれ、等高線に沿って湾曲した昔ながらの棚田を形成しています。
このような形状のため、農道は軽トラックがようやく通行できるほど狭く、水路も整っていないなど、お米を育てるうえでは過酷な一面もあります。生産者は数キロ先から水の道を作って谷川からの水を引き入れ、機械の乗り入れが困難な田は手作業で管理し、暮らしの知恵とチームワークを生かしながらこの棚田を継承しています。
「土佐天空の郷ショップ」を運営している本山町農業公社は、平成6年4月、農林業を中心とした地域づくりを進めることを目的に設立されました。 この地域は、弥生時代の遺跡から炭化米が見つかるなど、米づくりの歴史は古く、農業文化が脈々と次世代に継承されてきています。しかし、お米の需要減少や高齢化による農業者人口の減少により、田畑が維持できない場所も増えてきました。
そんな中、本山町のおいしいお米と、そのお米を育んできた美しい棚田、地域の特色ある農産物を次世代へ守り受け継いでいこうと、平成20年度に地域の農業者と本山町農業公社、本山町役場などの関係機関が集まって、「本山町特産品ブランド化推進協議会」が設立されました。 設立と同時に、古くから受け継がれる棚田でのブランド米推進活動を開始し、平成21年度に「にこまる」と「ヒノヒカリ」の2品種を、ブランド米「土佐天空の郷」として販売開始しました。
棚田米「土佐天空の郷」がおいしい理由
本山町は、四国山系の中央に位置する高峻の地域です。土佐天空の郷は、その内標高250~850mの急峻な山肌に張り付くように形成されている棚田で生産されています。山々が蓄えた水が、土中のミネラルとともに保水性の強い粘土質の田んぼに入り、良質な米づくりの土台をつくっています。また、周りを非常に高い山々に囲まれている事から霧が発生しやすく、昼夜の寒暖差も大きいので、米づくりに最良の環境となっています。
お米のおいしさは、カリウムに対してマグネシウムの含有量がどれだけ多いかで決まることから、マグネシウムを多く含んだ室戸海洋深層水のにがりを散布しています。土佐天空の郷の断面を電子顕微鏡で見ると、霜降りの様な綺麗な網目構造を見る事が出来ます。この網目は、デンプンが糊化して出来た部分で、この網目が発達しているほど「おいしいお米」であると言われています。その努力の甲斐あって、土佐天空の郷は、米・食味分析鑑定コンクールで、21年産、22年産と特別優秀賞、23年産と24年産は連続して金賞を受賞しました。また、22年11月に開催された「お米日本一コンテストinしずおか」では、西日本でそしてコシヒカリの品種以外で初めて最高峰の最優秀賞に選ばれました。
農家とお客様との心に残る棚田を目指して「天空の郷芸術祭」と題し、古代米を使った田んぼアートの製作や収穫祭、棚田の一画を会場にしたコンサートなども行っています。
【土佐天空の郷ショップ】
〒781-3613 高知県長岡郡本山町北山甲268-5
tel. 0887-76-4333
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土佐天空の郷ショップの取扱商品
生産地のご紹介
モンベルの提携エリア(フレンドエリア 土佐れいほく)で生産しています。
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